馬×武士×忍者!? 武芸一八般
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「武芸一八般」これは江戸時代に合戦で戦うための技芸の事で、武士が習得しなければいけない「18種類の武技」の総称です。弓、槍、剣、水泳、薙刀(なぎなた)、柔、棒、鎖鎌等の1つに「馬」も含まれ、乗馬は武士の特権でもあり、必須科目でもあったようです!
弓や槍は理解できますが、鎖鎌の使用や、さらには水中での格闘、立ち泳ぎをしながら火縄銃を使うなどの戦闘技術まで!「えっ!これって武士というより忍び?忍者じゃない?」と思っていたら。なんと、手裏剣や陰(=忍術)までありました!武士って…実は、とても過酷で、ハードな職業だったのでしょうか?
戦いで足手まといにならない、自分の命を守るためにも、武士にとって当たりまえのように必須科目だった「乗馬」。流鏑馬のようなイメージをしていましたが「武芸一八般」が武士の常識と考えると、もっとアクロバティックな乗馬技術が必要とされていたのかもしれません。乗馬×銃などは序の口で「乗馬×手裏剣」「騎乗したまま水中戦?」「馬×鎖鎌」などがあったのかもしれません!?
私も流鏑馬もどきは何度か体験したことありますが、騎乗しながら両手を離し横向きで矢を構えるというのは、想像以上に至難の業でした。もしかして、江戸時代の武士たちはスポーツ万能の精鋭集団だったのでしょうか?訓練も相当大変だったことと思われます。
古書に「武芸一八般名称術技略解」という、藤田西湖という人が書いた本があり、こちらでは『武器使用技術における分類について、中国と日本を紹介するとともに、江戸後期の兵法家平山子龍による「武芸十八般略説」全文を掲載しています。
この藤田西湖氏、なかなか面白そうな本をたくさん書いていて、他にも「図解手裏剣術」「加賀流忍者一代記」「忍術秘録」などが著書にあります。これらの題名から「この人、もと忍者なのか!?」と思い、調べてみたら、やはり加賀流忍術を受け継いだ忍術、武術家で、忍術以外にも南蛮殺到流拳法、心月流手裏剣術なども継承、「最後の忍者」という異名をもつ、すごい方でした!
興味のある方は是非(古本なので)探してみて下さい。本格的な忍者界馬術テクニックがのっているかもしれません。
武芸一八般名称術技略解
著:藤田 西湖
発行:昭和33年
出版:武術研究所
明治の「乗馬許可の日」から、一般の人も乗馬をゆるされるようになり、もちろん修行ではなく、楽しみとして騎乗できるようになった現代。馬も、人も、「安心して幸せな乗馬ライフ」を楽しむことができる時代がきて、本当に良かった!小学生や、シニアの方が騎乗したり、可愛いファッションに、競技会。昔の忍者たちがきっと想像もしていなかった時代が来ましたね。現代に生まれてよかった(笑)としみじみ思いながら、乗馬ライフを楽しみたいと思います。
written by Okanami
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