体幹を鍛え、美しい姿勢と身のこなしを手に入れる

乗馬と健康

馬に乗ったことがない方の中には、乗馬をスポーツと思っていない方もおられるようです。私もそう思っていた一人です。

「走るのは馬で、その上に跨っているだけ」「生きている乗り物で、可愛くて楽しそう」と、こんな感じでした。

初めて乗った時の衝撃!「こんなに揺れるなんて!!」正しい姿勢を教えてもらい、本格的な乗馬のレッスンが始まると、いろんなところが筋肉痛です。そして、乗馬がスポーツであることに気づいたのでした。

『体幹』『インナーマッスル』などよく聞きますが、乗馬はまさにそこを鍛えます。

正しい姿勢を簡単に説明させていただくと、頭のてっぺんに糸がついていて、それを真上に引っ張っられているイメージです。その状態で揺れている馬の背に座っているため、無意識でもバランスをとろうし鍛えられるのが『体幹』。体の芯ともいえるところですね。

そこで、『体幹について』『体幹を鍛えることの利点』について調べてみました。

体幹とは?

体幹

体のどの部分を指すかというと、簡単に言えば「胴体」です。体の中心ですね。

足や腕をいくら鍛えても、中心の胴体部分がひ弱なら、足も腕も鍛えたパワーが発揮でないのです。足や腕の根本をしっかり鍛えないと...、といことですね。

胴体といっても、腹筋・背筋というだけでなく、胴体の中心にある『腹腔』を囲む筋肉がしっかりとしていれば、体の中心が安定してくるという訳です。

体幹を鍛えると何がいい?

体幹

何といっても『姿勢や身のこなしが美しくなる』というものです。

中心が鍛えられることで、筋肉の動きが良くなり、しなやかで、バランスが安定している状態になります。安定した状態は自然と美しさが際立ちます。

そして、中心がブレないため、安定した動きで、筋肉のパワーを最大限に発揮することができるのです。

体の中心の筋肉を鍛えるといことは、内臓の動きにも影響を与えます。便秘改善はもちろん、腰痛、肩や首のこりの改善・防止にもつながります。

良いこと尽くしではありますが、どうやって鍛えればいいのか?そして、体を鍛えるというは当然疲れますよね。頑張らなけれないけないです。

乗馬は『馬に動かされる』という感覚が大きいので、他の鍛え方に比べ、頑張りが少し減っても大丈夫かなと、思います。また、「体幹を鍛えるぞ!」という感じではなく、正しい姿勢での騎乗、馬の上で無意識にバランスをとろうとしていることで、自然と体幹が鍛えられていく感覚です。

最初は筋肉痛にもなりますし、余計な力を使うので疲れもします。

でも、回数を重ねるごとに、それは減っていきます。少しずつ鍛えられている体幹にも助けられ、「スポーツを頑張っている」という意気込みがいらないスポーツだと思います。

馬との会話を楽しみながら、体幹を鍛え、「美しい姿勢、身のこなし」を身につけてみませんか?

Written by Tanaka