馬の博物館に行ってみた!「称徳館(青森県)」

2000年に開館した、日本でもめずらしい馬の文化資料館が青森県にあります。その名も「称徳館」。施設名の由来は、孔子の『論語』「名馬とは、ただ一日に千里を駈ける能力があることをほめるのではなく、訓練によって体得した良馬としての徳を称えるのである」という文からきているそうです。なんて知的なネーミング!名前からは難しい展示なのか...馬に注目した資料館?気になる「称徳館」にとあるスタッフが行ってきました。すべての展示が馬に関するものばかり!ぜひご覧ください。
「称徳館」は、十和田市馬事公苑敷地内にある文化資料館。エントランスホールから馬蹄型につながった展示スペースがあり、馬に関する様々な資料がテーマ別に展示されています。馬事公苑の広い敷地内には大型遊具や、牧場などもあり、そのなかでもひと際目立つ存在のようです。館ごとのテーマはコチラ↓
【驥北館】
東北地方の人と馬の歴史、馬産地三本木の歴史、描かれた馬(浮世絵)等
「驥」という漢字、恥ずかしながら読むことができず、調べました!こちら「き」と読み「すぐれた馬。一日に千里走る馬」という意味の漢字だそうです。
【馬具館】
様々な馬具(鞍、鐙、蹄鉄、鞭など)の展示、江戸時代の馬書
【玩具館】
国内外の馬を使った玩具・置物などの展示
【絵馬堂・文献館】
奉納された大絵馬をかざる「絵馬堂」を模した展示スペースと所蔵庫
【(馬の)信仰館】
馬を守護する神仏への信仰にかかわる神仏像、神札、絵馬などの展示
【民話館】
民話シアター「語り部」による民話の実演がある(4月~11月)
【企画展示館】
定期的に開催されているようですので、行かれる際は事前に確認を
今回訪問したスタッフが沢山写真を撮ってきてくれました。称徳館様より画像使用の許可もいただきましたので、遠方で訪れるのが難しい方は必見です♪





↑昔と変わらない部分もあれば、まったく違う形の馬具!?どんな使い心地か使用してみたいですね。特にこの平たい鐙。ぜひ足をかけてみたい!

↑お手入れ道具
書籍、文献類もたくさんの展示が


文献の中でも興味深かったのが「吉凶」に関する資料。馬は全身いろいろな場所に旋毛(つむじ)があるのですが、その位置や、馬の外見の特徴により「吉凶」を分類したり、飼い主の運勢まで占ったそうです。人間でいう「人相占い」ですね!おでこの旋毛は『蓬莱のつむじ』「最上の吉相となす、主人繁盛し、人に尊敬せられ、如意安楽にして珍財をえるとぞ」だそうです。最高の旋毛ですね。武士や商人も旋毛の位置を気にしながら商売や、戦のパートナーとして馬を選んだのでしょうか?



ブログなどで、何度か紹介させていただいた日本の(馬の登場する)祭りのチャグチャグ馬コに関する大型展示もありました。



そのほか馬用の医療器具や薬など。


まだまだ他にも様々なものが!



古代美術館などでも、馬を扱った展示はわずかなことが多い中、圧巻の展示数!様々なテーマにそって展示されているところも面白いですね。文献も多くありますが、実際の目で見て楽しむ展示が多いので、馬事公苑にふらっと遊びに来たお子様も、親子で楽しむことができるのではないでしょうか?もちろん青森旅行のコースの1つにしていただくのもいいですね。定期的に企画展なども開催されているようですので、事前にHPなどで調べてから計画をたてるのもいいですね。
written by Okanami
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