全日本総合馬術大会2020・CCI3*-S/CCI2*-S Miki 2020レポート

馬術競技・大会

秋が深まる三木ホースランドパークで開催された第50回全日本総合馬術大会2020。
メインになるのは、今年の総合馬術日本一を決める全日本総合馬術選手権競技(CCI3*-S)です。
今回は2日間で総合馬術3種目が行われました。1日目午前に馬場馬術、午後に障害馬術、2日目にクロスカントリーという順番です。
競技の順番が入れ替われば、馬の調整も変わってきます。
皆、最後まで馬の調整に余念なく臨んでいました。
クロスカントリー競技の動画を見ていただくと、馬のいきづかいと選手の気迫も感じられるかと思います。


選手権競技入賞者と各クラス優勝者のコメントをお届けします。
〇全日本総合馬術選手権競技(CCI3*-S)
3位 弓良隆行選手&ポーチャーズホープ(クレイン京都)
千会長から「また頑張ってね。」と声をかけられた弓良選手。

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-障害はタイムを気にしすぎて、コントロールからはみ出てしまった部分があり、馬は良く飛んでいたんですけど、自身の判断ミスもあり落してしまったかなと思います。
どちらかというと、総合で馬場・クロスカントリー・障害と3日間で障害を迎えた方が落とすことが少ないのですが、ちょっと馬の調整が上手くいきませんでした。
クロスカントリーに関して思い切って楽しく走れました。馬が得意なので、障害もしっかり飛んでくれていて、少し無茶したところもあったけど馬が応えてくれました。
〇 EV90 競技
1位 遠藤 彰選手&クライナーリリー(クレイン大阪)

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今シーズン、コロナの影響もあって競技に出場するのが初めてだったので、普段よりも少し前入りをして馬の緊張を取るようにしました。運動量を考えて調整したので、初日の馬場も思っていたより馬が落ち着いて演技をしてくれたので、ある程度の点数が取れたと思います。障害とクロスカントリーに関しても、馬が非常に前向きに障害に対してアプローチしてくれていたので、結果につなげることができました。
来季に向けては、クラスを上げるべくEV90での経験を糧に、EV100でも活躍できるよう調整していきます。
〇 EV80 競技
1位 桂田大輝選手&ウーノ・ベルジュ(クレイン東海)

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今回の競技は反省点も多く私自身は納得の行く内容ではありませんでしたが、1位と言う結果を勝ち取ることができ、大変嬉しく感じています。
日頃の東海のスタッフの協力や応援があり、馬もトラブル無く完走出来たので、今後も技術を磨いてクラブの代表として活躍が出来る様に、あらゆる関係者皆様に感謝の気持ちを持って総合馬術に臨みます!
ありがとうございました。
〇 ジュニア総合馬術 I 競技
1位 尾﨑希歩選手&トリックスター(クレイン京都)

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トリックスターの馬場は入場する前に馬が少し緊張してしまったけど、ジュニア総合の時よりいい内容で演技できたと思います。障害はクロスカントリー競技よりも前だったので馬が元気だったのでよく飛んでくれて、最後だったので満点で帰ってこれて良かったです。クロスカントリーは心配なのは水だけだったのですが、躊躇せずどの障害も飛んでくれて、タイムが厳しく減点がついたけどちゃんと帰ってこれて良かったです。
フラジョレットの方が馬場が良かったです。障害は絶対満点でと思って臨みました、クロスカントリーは水への飛び降りが苦手だったんだけど、ちゃんと飛び込んでくれて良かったです。
〇 ジュニア総合馬術 III 競技
1位 真川葵衣選手&フォルゴーレ(クレイン三重)

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馬場でミスがありましたが、障害は減点0で戻ってくることが出来て1日目は良い感じで終われました。
2日目のクロスカントリーは水濠に不安がありましたが、先生が
ずっと水濠の練習をして下さって、競技ではしっかり飛び込んで
くれたので良かったです。
これからもしっかり練習して、良い形で来シーズンを
迎えられるよう頑張ります。
総合馬術2020年シーズンはこれで終わりですが、馬と人そして選手の競技への探求とトレーニングは続いていきます。
また、どこかで選手たちの様子をお届けします。
高橋