命の春!世界の馬 出産エピソード

春は馬達の出産の季節!牧場では、かわいい子馬を見る機会も増えるので、この時期の旅行も楽しいですね!馬の出産といえば、基本的には1頭で生まれ、生まれたら子馬はあっという間にに立ち上がる…そんな一般的な知識は広く知られています。しかし、世界には驚くような、珍しい出産エピソードが存在します。今回は、そんな知られざる馬の出産の話題をお届けしますね!
① 「奇跡の双子」
通常、馬は1度の妊娠で1頭を産む単胎動物ですが、ごくごくまれに双子が生まれるという珍しい出来事が世界各国であります。双子の出産は母馬の負担が大きく、自然界ではほぼ生存が難しいとされていますが、奇跡的に無事に生まれて飼育されている双子ちゃんは、元気に育っているケースもあるようです。とても珍しい例では、1994年に双子の兄弟そろってJRAデビューした「リアルポルクス」「リアルカストール」という馬がいます。双子というだけでも珍しいのに、兄弟そろってJRAとは、確率的にもすごいですね!ただでさえ可愛い仔馬が一度に2頭!めったに見ることができないので、とても貴重な存在です。
ちなみに、ライオンは平均出産数が3頭。カンガルーは1グラムほどの小さい赤ちゃん1頭。マンボウはなんと約2憶の卵を産むそうです!

② 「シマウマ×馬」
馬の仲間であるシマウマと馬の交配で生まれるゾースは、縞模様の脚を持ちつつ、体型は馬に近い特徴を持っています。性格は気性の荒いシマウマ寄りになってしまう事が多いようです。シマウマ×馬の他にも、世界や、日本の那須のサファリパークには、シマウマ×ロバのハーフもいるそうです!なかなかシマウマさんは気が荒いようなので、乗るのには向いていません(笑)シマウマも馬と同じで、1度の出産数は基本1頭。子育ては母親のみで、父親は一切手伝わないそうです。
③ 「氷の中で生まれたモンゴルの野生馬」(モンゴル)
モンゴルには、「タヒ」と呼ばれる野生馬が生息しています。極寒のモンゴルの冬、氷点下40度にもなる厳しい環境の中で出産する強い馬達ですが、1960年代にモンゴルの野生下から姿を消し、その後、ヨーロッパ諸国に入っていたタヒの子孫がモンゴルに戻され再野生化が進められ、現在では300頭以上に増えてきているそうです。ただ、野生馬というくくりでいうと、ゲノム解析上「純粋な野生馬」は地球上にはもう存在しないといわれていて、皆、正確には、一度は人間とのかかわりのある「半野生馬」になるそうです。アメリカのムスタングや日本の宮崎県の岬馬などもそれにあたります。
モンゴルの草原を馬で走るイメージは有名ですが、それだけではなく、モンゴルには馬乳酒という馬乳を原料としたお酒(アルコール度約2%)があります(ただし、圧倒的に多いのはウォッカとビールだそうです)
④ 「夜しか生まれない? 馬の神秘的な出産習性」
馬の出産は夜間に行われることが圧倒的に多く、18:00~朝の6:00までに約80%の馬が出産している研究結果があるそうです。これは、野生時代に捕食者から身を守るために進化したと考えられています。ちなみに馬は普通分娩が一般的ではありますが、人間と同じく、母体や、子供が危険な状態のときは獣医師の判断により帝王切開をすることもあるそうです。

人間も、馬も、妊娠も出産も奇跡の連続ですが、みな無事に生まれ、すくすく育ってほしいですね!今年は水仙や河津桜も予想以上に時期が遅れ、なかなか暖かくなりませんでしたた、もうすぐ花や木々の芽吹く春が来ます。元気な子馬達の走り回る風景が日本各地で見ることができますように!
written by Okanami
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