新年の白馬神事 ~青、白、黒の馬??~

「白馬節会」←これをすぐに読むことができる方は、かなりの馬通、もしくは神事に詳しい方でしょう。読み方は「白馬節会(あおうまのせちえ)」とよみます。白なのに?青?これは中国の故事にもとづく宮中行事からきています。中国では春の事を「青陽」と呼び、陰陽でいうと「陽」に属する青馬を年の初めに見て、邪気を払う儀式が行われていたそうです。日本では神の使いとして大切にされていた白馬や葦毛が神事には使われるようになり、読みは「あおうま」そのままに、漢字は「白馬」になったようです。ややこしいですね(汗)
「青馬」の定義が、これまたとてもややこしいのです!
①青毛(濃い青みをおびた黒色)の馬
②淡青色や淡灰色の馬
➂白毛、または葦毛の馬
しらべていたら...「結局なに色なんだ!」と突っ込みたくなってしまう定義でした!ちなみに万葉集には「水鳥の鴨の羽色のあおうまを今日見る人は限りなしといふ」といううたが詠まれています。
もともと奈良時代から宮中行事であった白馬節会(陰暦の正月7日に青馬を見る儀式)は、明治維新で廃絶し、現在は各地で神事として行われています。とはいえ、本物の神馬がいないと実施できませんので場所は限られています(2023年の催行予定などは各HPなどを必ずご確認ください)
●上賀茂神社(京都)
・白馬奏覧神事(あおうまそうらんしんじ)/毎年1月7日10:00~
神前には七草がゆを、神馬には大豆が与えられます。
【白馬奏覧神事】2022上賀茂神社/白馬節会- YouTube
●住吉大社(大阪)
・白馬神事/毎年1月7日11:00~
神馬「白雪号」が本宮各所を順拝後に境内を巡ります。
住吉大社には14種類ほどの御朱印があるそうですが、白馬神事の御朱印はそのなかでも数量限定の人気の御朱印だそうです!
平成30年住吉大社白馬神事- YouTube
●鹿島神宮(茨城県)・白馬祭(おうめさい)/1月7日18:00~
「神馬が踏んだものを持っていると新願成就する」という言い伝えがあり、参拝者はハンカチなどを地面に敷くそうです。参拝者には七草がゆと甘酒がふるまわれます。
日が沈んでから行われる馬の神事。動画を見ると本当にハンカチが沢山敷かれています!怖がらずに暗がりの中を駆け巡る馬達も立派です。
鹿島神宮で「白馬祭」- YouTube
見るだけでご利益がありそうな神馬の美しさ。白い馬を見て「無病息災」「家内安全」を願い、邪気を払い...新年を白馬節会で縁起よくスタートするのもおすすめです。
written by Okanami
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