~ 体は大きく、心は優しく ~「ペルシュロン」
先日、子供をつれて牧場にあそびにいってきました!ヤギのお散歩に、ロバや羊のえさやり...そして、一番のおめあては、世界最大級の馬「ペルシュロン」のブランちゃん
世界には様々な種類の馬がいますが、なかでも大きい種類「重種(じゅうしゅ)」の代表的な品種「ペルシュロン」は、日本ではなかなか会う機会がありません。そんなめずらしい「ペルシュロン」をご紹介!
(品種サラブレッドの紹介はこちらから)
ペルシュロン
原産地:フランス北西部ノルマンディー、ル・ペルシェ地方
起源:8世紀フランス原産重種×アラブ種など東洋原産の馬の交配
体高(足もとから垂直に首の付け根までの高さ):160~170センチ
体重:約1トン
性格:おとなしく、温厚で従順
↑身長109㎝ぐらいのうちの子、見上げる大きさにびっくり!
牧場にいたブランちゃんは、年齢もまだ若め7歳の女の子、体重は1トンにはとどかないものの、900キロ以上あるそうです。驚きの巨大さです。サラブレッドの約2倍ですね!ブランちゃんは標準サイズ?大きい馬になると2メートルを超える子もいるらしいです。むっちり、がっちりした体つきと、長いたてがみ、とフサフサの足元の毛。横からみると、顔の横幅があり、サラブレッドとはまたちがう顔つき。とてもきれいな雪の結晶の様な模様がでていました。近づいても耳を伏せる(警戒や威嚇する)こともなく、手から人参を食べてくれたり、とても穏やかで優しい雰囲気のブランちゃんでした。蹄鉄のお手入れや、日々の運動はサラブレッドと同じようにすごしているそうです。放牧の他に、紐をつけての調馬索運動もすることも!ペルシュロンの放牧、迫力満点でしょうね!見学したい...。
↑大きいけれどとても優しい顔つき! 装蹄もきちんとしてもらっていました。
↑ちょうどおやつタイム?でスタッフさんに沢山の人参をもらっていました。
力が強く、性格が温厚で人間に協力してくれるペルシュロンは、昔から馬車馬、農用ホースショーなどで使われてきたり、その強い牽引力を利用され、第一次世界大戦では沢山のペルシュロンが戦場へ送り出され(大砲などを引くために)犠牲になったという悲しい歴史もあるようです。
<現代のペルシュロンの活躍>
海外のディズニーのパレードには本物の馬が登場するところも多く、沢山のペルシュロンが馬車をひいたり活躍しているそうです!また北海道の地方競馬、ばんえい競馬ではペルシュロンと、その他の重種のブルトンやベルジャン種などを掛け合わせた「日本輓系種」が登場します。また、以前ご紹介した岩手のおまつり「チャグチャグ馬コ」の祭りでも、ペルシュロンは主役ですね!原産地であるフランスでも「ペルシュロン馬祭り」が開催されています。
昔から人間の手伝いをし活躍してくれたペルシュロン、その優しく温厚な瞳にはとても癒されます。機会があれば、ぜひ一度は会いたい品種の馬ですね。
●ワールド牧場
大阪府南河内郡河南町白木1456-2
http://www.worldranch.co.jp/
written by Okanami
参考文献
・ウマ大図鑑(PHP研究所)
・ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AD%E3%83%B3
・ワールド牧場 http://www.worldranch.co.jp/
・ウマの豆知識 https://www.minnano-jouba.com/mame_chishiki05.html
・ばんえい競馬
https://www.jra.go.jp/kouza/yougo/w338.html#:~:text=%E7%8F%BE%E5%9C%A8%E3%81%B0%E3%82%93%E3%81%88%E3%81%84%E7%AB%B6%E9%A6%AC%E3%81%AF%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93,%E4%B9%97%E3%81%9B%E3%81%A6%E8%B5%B0%E3%82%8B%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E7%AB%B6%E8%B5%B0%E3%80%82