葵祭へ!! 其の一 馬好きさんなら‥一生に一度は!
祇園祭、時代祭と同じく、京都最大祭りの1つである「葵祭(あおいまつり)」、その魅力は何といってもハイライトの賀茂祭(葵祭)の行列。その数はなんと総勢500余名。1キロメートルにもなる行列が、練り歩く姿は圧巻です。時代背景も、衣装も、何もかもが素晴らしい行列ですが、一番のみどころは「馬だらけの祭!」馬36頭、牛4頭!!馬好きにはたまりません。そんな葵祭りに、筆者が久々に行ってまいりました!祭りの魅力、攻略法、おまけの楽しみ方などたっぷりお伝えしたいと思います。
【「葵祭って?何が行われるの?」そんな疑問にお答えします】
『葵祭はわが国最古のお祭り。ときは1500年前、欽明天皇の御代に風雨甚だしく、人民難渋す。そこでト部伊吉若日子に占わせたところ「賀茂の大神の祭りをせよ」と。四月吉日 馬に鈴をつけ、人に猪頭を被らせ走らせた。そして、祭りをおこなったところたちまちにして、風雨治まり、五穀豊穣せしことにより始まったとの伝え。(令和6年葵祭-御影まつり-パンフレットより)
五穀豊穣の願いが始まりの葵祭。実はその祭礼は1日のみではなく、前儀後儀10日間、一か月にわたり行われます。賀茂神社で行われ、葵(ふたばあおい)を多く用いたところから、賀茂祭、葵祭と呼ばれています。ちなみに他の三大祭「祇園祭」は疫神怨霊を鎮める祭礼。「時代祭り」は、平安神宮の創建と遷都記念祭りを奉祝する行事が始まりです。
■賀茂祭関連行事
5月1日
・競馬足汰式★ 歩射神事に出走する馬達の健康状態などを確認 (上賀茂神社)
5月3日
・騎射流鏑馬神事★ 騎射の祭。葵祭りの安全を願う (下鴨神社)
5月4日
・斎王代御禊(さいおうだいみそぎ)の儀 斎王代と女人の穢を払う (下鴨神社、上賀茂神社で一年毎に交代。来年2025年は下鴨神社)
5月5日
・歩射神事 沿道の邪気を払う弓神事 (下鴨神社)
・賀茂競馬競馳★ (上賀茂神社)
5月12日
・御蔭祭 葵祭りに先駆けて、比叡山山麓の御蔭山より下鴨神社に神霊を迎える神事 (下鴨神社)
5月15日
・葵祭~路頭の儀~ ~社頭の儀~ ~走馬の儀~ ★ (京都御所→下鴨神社→上賀茂神社)
おおまかなものを上げてみました。そのなかでも★マークは馬が登場するものです!
メインの15日の祭礼以外でも、馬だらけ!
【15日が本番!?葵祭の1日の流れは?】
5月15日。この日の1日は、朝から夕方までぎっしり時間にそって行われる儀式が盛りだくさんとなります。
■京都御所出発(10:30)⇒下鴨神社糺の森(11:40)⇒社頭の儀(12:00~)
京都御所を出発した大行列は、その後美しい下鴨神社の糺の森の緑の木々を通り抜け、最終的に上賀茂神社にたどり着きます。
~路頭の儀~
社頭の儀へ向かう道のり。十二単の斎王代をはじめ、美しい平安時代の衣装や、煌びやかな装飾などを見て楽しむことができます。
~社頭の儀~
京都御所をスタートし、下鴨神社に到着したらすぐにおこなわれる。馬寮使代が神馬2頭を西から東に引き回す牽馬の儀や、舞人が舞うそうです。
~走馬の儀~
社頭の儀の中でもラスト。糺の森にて、馬と人が全力で駆け抜ける。その後上賀茂神社へと出発し、祭りはハイライトを迎えます。
1か月間、そして15日当日も、1日中、盛り沢山に祭りでがんばる馬たちを堪能することができます。もちろん予備知識なしの当日でもよいのですが、歴史や、登場人物、装飾などの予習をしていくことで、より一層充実度の高まる祭りだと、私は思っています。そして、そのほかにもルートや、回り方の作戦も必須!!次回のブログでは、知っていると楽しい行列登場人物や具体的に回り方攻略方法をご案内します。楽しみにお待ちください。
written by Okanami